発行日 2003年10月10日版 

VOL..021
発行:ネクチャードットコム E&Eプランニング事務局 
E-Mail eeplan@necture.co.jp

はじめに 
 
省エネ、環境関連分野で平常収集している省エネ機器情報や業界情報を定期的に発信することで読者諸子と情報の共有化ができ、少しでも事業発展のお役に立てればと考えています。
限られた情報源ですのでご承知の情報も有るかとは存じますがその点はご了承ください。
記事内容やご要望、ご質問、詳細調査・コンサルティング依頼などがございましたらメールにてご遠慮なくお問い合わせ下さい。

平成14年秋 E&E編者

    ■業界情報

 

経済産業省が分散型電源の導入促進のために系統連系新指針を検討開始


系統連系については「系統連系技術要件ガイドライン」があるが、法的拘束力がなく、系統連系の事前協議の指針として位置付けられている。しかし、今年の6月に成立した改正電気事業法では一般電気事業者以外の事業者による自営線敷設が盛り込まれ、自家発電から電力供給を容易にする指針が示された。そこで、分散化電源の導入が進みやすい環境つくりのための指針となる見通しで、制度上の問題と技術的要件を検討していく予定。

(コメント:送電線の電力品質維持と分散化電源の普及はトレードオフの関係にある。技術的規制緩和の程度がポイント)

 

 

富士電機工事がにおいで工場火災を検知するシステムを開発


配電盤や配線の被覆の樹脂やゴムは60〜80℃になるとにおいを発生し、100℃以上になると3〜10μmの粒子が出る。また、電線が高熱を受けると電気抵抗が変化する。それらのにおいや粒子、熱を検知することで早期発見、通報して火の手が上がるのを未然に防ぐ。建物により異なるが、40ヶ所で粒子の発生監視システムで約200〜300万円。


(コメント:省エネや環境と直接関係ないが工場管理上防災は重要)

 

 

オムロンが電力原単位管理システム(EnergyDok)を開発


機器ごとの積算電力使用量、瞬時電力量、力率をリアルタイムで把握できる。さらに、解析支援ソフトを使用することでどのような状況で電力が増減するかを分析し、具体的な改善策を容易に立案することがでる。
システム構築は有線、無線、LANへの接続などの組み合わせにより自由に行える。最小システムは約40万円

(コメント:設置点数を増やすほど改善策の抽出は容易になるのでローコスト化がポイント。)


 

東京ガスがインターネットで業務用ビルのエネルギー管理サービスを開始


事務所ビル、病院、ホテル、商業店舗等の建物を対象に電気、ガスなどのエネルギー使用量を遠隔からモニタリングし、集計・分析して、日別、週別、月別などの形に加工して顧客にインターネット経由で報告する。サービス料は10万円/年 (受電量、ガス量各1点)で遠隔計測レンタル料、通信費、メンテナンス料などすべて含まれる。


(コメント:日本でもようやくモニタリング専門のサービスが出てきた。データの分析が重要)

 

 

総合資源エネルギー調査会は電力自由化範囲を「最大契約電力」で判定する方向


来年度以降の電力の自由化範囲を「使用最大電力」による区切りではなく、「最大契約電力」が500kW以上で判定する事務局案を大筋で指示した。当初自由化対象と判定された企業が契約電力の変更により対象外となっても、変更の是非にかかわらず、継続して自由化対象として扱う方向。


(コメント:電力自由化が徐々に身近なことになってきた)

 

 

松下冷機が真空断熱材採用の省エネ型自販機を拡充、25〜30%省エネ


自販機は省エネ法の対象商品で省エネ対象機種の需要が拡大している。真空断熱材はガラス繊維のシートをアルミパウチで挟んだ構造で、一般的に使われているウレタン断熱材に比べて10倍の断熱性能がある。自販機内部のホットとコールド 部の間に使用すると15%程度省エネができる。その他に夜間など使用頻度の少ない時間帯に冷却や過熱を抑える機能も盛り込んでいる。

(コメント:機器自体の省エネと平行して断熱技術が今後重要になる。) 

 

 

日本ファシリティソリューションが氷蓄熱式エアコンを省エネ保証付きレンタル開始


氷蓄熱式空調は通常のエアコンに比べ、蓄熱槽分の初期投資が必要になるがJFSが氷蓄熱槽を設置し、顧客から利用料を受け取る。エアコンは顧客が設置する。氷蓄熱による負荷平準化によりワンサイズ小型のエアコンで済み、初期投資が軽減され、蓄熱槽コストをオフバランスにできる。電気料金は蓄熱式空調メニューにより、基本料金と蓄熱調整割が適用され、年間電気料金の定減額の中からエコレンタルサービス費を支払い、残りがオーナメリットになる。


(コメント:レンタル期間とオーナメリットがどの程度でるかが課題?)

展示会、講演会 

 

1.「建築/建設の新技術・情報展」
   建築/建設とIT活用を問題解決につなげる実践的な展示会とセミナー
   ・開催日   :平成15年10月22日(水)〜24日(金)
   ・開催場所  :東京ビッグサイト
   ・主催     :A/E/C SYSTEM JAPAN 事務局
   ・参加料   : 1000円 事前登録制あり  
   ・問合せ先  :A/E/C SYSTEM JAPAN 事務局 TEL:03−5261−5651 
             https://www.aec-system.com

 1.「BEMS講習会」
   ・開催日   :平成15年10月28日
   ・開催場所  :退職金機構ホール(東京芝公園)
   ・受講料   :会員 9450円、一般 12600円
   ・問合せ先  :日本ビルエネルギー総合技術協会 TEL:03−3431−1352 

 2.「高効率廃棄物発電技術に関するセミナー」
   ・テーマ   :高度循環型社会の構築と先進的廃棄物発電の普及を目指して
             「高効率小規模ごみ発電の実現と今後の課題」 
   ・開催日   :平成15年10月30日(木) 13:30〜17:20
                      31日(金)  9:30〜17:00
   ・開催場所 :abc会館ホール(芝公園)
   ・参加料   :無料
   ・申込み先 :(財)エネルギー総合工学研究所 TEL:03−3508−8894  gomihatsu@iae.or.jp

 3.「メンテナンス・テクノショー2003」
   ・見所    :設備・構造物の診断・補修・維持管理技術の専門店
   ・開催日   :平成15年11月4日(火)〜7日(金)
   ・開催場所 :東京ビッグサイト
   ・入場料   :1000円 事前登録制有り   https://www.jma.or.jp/MT/

   ・連絡先   :日本能率協会   TEL:03−3434−1391

4.「計測展2003 TOKYO」
   ・開催日   :平成15年11月5日(水)〜7日(金)
   ・開催場所 :東京ビッグサイト
   ・入場料   : 1000円  事前登録制あり
   ・連絡先   :日本電気計測器工業会  TEL:03−3502−0602  http://jemima.or.jp

 5.「分散型発電システム・新エネルギー総合展」/「エネルギーマネジメント展」併設
   ・テーマ    :@各種分散型発電システム、コージェネ、新エネルギー、エネルギーサービス
            ABEMS、建物診断、コンサルティング
   ・開催日   :平成15年11月11日(火)〜13日(木) 
   ・開催場所  :幕張メッセ 
   ・入場料   :1500円 (無料招待券有り) 
   ・問合せ先  :メサゴ/メッセフランクフルト蟹PPEX2003/EM2003事務局 TEL:03−3262−8456  info@ippex-jp.com

 6.「システムコントロールフェア2003」
   ・テーマ   :情報と制御のコラボレーション・・・システムからコンポーネントまで 
   ・開催日  :平成15年11月11日(火)〜14日(金) 10:00〜17:00
   ・開催場所 :東京ビッグサイト
   ・入場料   : 1000円  事前登録制準備中
   ・問合せ先 :システムコントロールフェア実行委員会 TEL:03−3581−4842  http://scf.jp

 7.「Asia Builders’week2003」  日本最大規模の建築関連総合展示会
   ・開催日   :平成15年11月11日(火)〜14日(金) 10:00〜17:00
   ・開催場所 :東京ビッグサイト
   ・入場料   : 1000円 事前登録制あり
   ・問合せ先  : 日本能率協会 TEL:03-3434-1988  https://www.jma.or.jp/bms/

 

以上
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