■ 序章 2006年2月25日(土)

 金沢工業大学大学院と居合道


 昨年4月から通った金沢工業大学大学院(略称:KIT、ケイアイティ)知的創造システム専攻の事実上の最終日である。この1年間の土曜日で、この学校にこなかった日は昨年のお盆の8月13日だけであった。
 この学校近くのTully's Coffeeのスタッフの皆さん、土曜日になるとスタバのマイカップを持ってテイクアウトをお願いした変なオジサンに笑顔で接して頂き、一年間ありがとうございました。
 いやーマジにですよ、週3回平日の夜間は18:45-22:00、土曜日は10:30-19:00の授業と、自宅からの通勤電車の往復の時間、そして日曜日の自宅での20時以降の時間帯は、専攻科の予習、復習にあけくれて、この1年に費やした時間を計算すると約1,000時間、本当に有意義でした。

 この大学院の特徴でもあるポートフォリオは、サマリーと各授業の目標達成シートの本文で約100ページ、修士論文は本文と別紙を合わせて約100ページ、合計200ページの文量(図表入りのワードA4サイズ)になり、これらの最終成果を先ほど殿村真一教授に提出したのだ。
 修士論文の謝辞を引用して、ここに感謝の意を表したい。

 1年という期間は長いようだがあっという間の期間であった。それだけこの大学院の密度が濃いということなのだろう。32年間ITの現場で日々過ごしてきた私にとって、人生における最大の投資となった。

 主査 殿村真一教授には、コンサルティング特論、企業間連携(SCM)特論の授業とともに修士論文のテーマでもある『情報技術(EA)と人材管理の研究』にいたるまで親身にご指導を頂き、深く感謝いたします。
 副査である池田誠教授には的確なアドバイスを頂きました。
 また、多田邦雄教授、服部進実教授、中沢実教授には、授業と修士論文研究を通していろいろコメントを頂き、大変お世話になりました。

 ヒアリングに快く応じて頂いたNK社情報システム部 課長 中島豊太郎氏、マネージャー 星盛雄氏、QP社情報企画部 部長 閑田利之氏、課長 馬上賢輔氏、AG社情報システム部 取締役 上野善信氏、係長 三浦直樹氏、PJ社情報システム部 部長 木下俊一氏、経済産業省 CIO補佐官 野村邦彦氏、社団法人日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)事業企画推進部長 角田千晴氏、研修事業担当 五十井薫氏に深く感謝いたします。

 当社会人大学院への推薦状を書いて頂き、通学の便宜を与えて頂いたビジョンクエスト株式会社社長 佐佐將行氏、夜間通学中の仕事の支援をして頂いた星野雄一氏、ハント・アンドリュー氏、米持英夫氏とヘルプデスクチームの皆さんに感謝いたします。

 修士論文へのリフレクションを頂いた当大学院の館山丈太郎氏、須田一穂氏、石田茂氏、村木紀子氏、小坂典子氏、馮連安氏、池谷圭右氏ほか同級生の皆さんに感謝いたします。

 最後に、大学院生活を支えてくれた妻 恵子、長女 さやか、次女 さゆりと、家を出るときにいつも笑顔で励ましてくれた孫の翔琉に感謝したい。

                            2006年1月28日

 話題を変えよう。
 昨年10月3日(日)に埼玉県剣道連盟居合道の昇段審査で二段に合格した。前述のKITに通いながら毎週日曜日に二時間、埼玉県小川町の町立武道館での練習会に通い続けた成果である。いや、この居合道の練習で体を動かしていたからこそ、KITに通い続けられたのだと思う。
「文武両道」、これこそが日本人の原点ではなかろうか。

 この一年間の成果は、これから始まる「忍の東京見聞録」の第2ステージで紹介していきたい。

 (つづく)

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