芦屋さくら百景99|月若町
芦屋川、老木の桜をドアップです。
今が盛りでしょう。
向こうの川べりを走るのは芦屋大学の送迎バスですね。
あしひきの山桜花日並べてかく咲きたらばいと恋ひめやも
山部宿禰赤人(やまべのすくねあかひと)|万葉集
※万葉集でよく詠まれている植物は、萩(138)、梅(119)、松(81)、橘(66)、
桜(41)と、桜はあまり詠まれていない。これは『万葉集』が成立したのが
遣唐使などにより大陸の文化の影響が大きかった奈良時代であったこと。
中国から伝来したばかりの梅が鑑賞されていたから。またこの時代、
桜と言えば山桜であった。桜はまだ眺める花というスタンスである。
(引用※)
芦屋さくら百景98|山芦屋町
ほとけには 桜の花をたてまつれ 我が後の世を 人とぶらはば
西行|千載集
西山町の側から、芦屋川上流方向を見ました。
ピンク色の桜と、川床の緑が映えています。
右手は山手町の傾斜地に建設された白い壁のシャンポール芦屋川ですね。
桜花絶景の一コマです。
芦屋さくら百景97|山芦屋町
宿りして春の山辺に寝たる夜は 夢のうちにも花ぞ散りける
紀貫之|古今和歌集
芦屋川上流には桜の撮影ポイントがたくさんありますね。
これらのソメイヨシノは江戸時代に接木などで山桜を品種改良したものが、
花見好きの将軍が江戸に植え始めたのが始まりで全国に広まったようです。
もともと枝折や根っこの踏みつけに弱い品種だそうです。
芦屋川流域の桜も、結構な老木ですから、いたわってあげ大切にしたいものです。
また本来の山桜は芦有ドライブウェーを有馬温泉方面に抜けるときに左右の緑のまにまにに散見できます。
この季節六甲山系をドライブもいいですね。
芦屋さくら百景96|山芦屋町
芦屋川沿いの桜です。
匂へどもしる人もなき桜花 ただひとり見て哀れとぞ思ふ
在原業平|古今集
よくみるとトップの花の密度が薄くなって、
根元に近いところは太くても空洞が目立って朽ち始めている老木です。
まるで人間と同じような終盤ですね。
桜は老木になっても、というより老木の方が見事な咲きようなのはなぜでしょうね。
どなたかご存知なら教えていただきたいです。
芦屋さくら百景94|平田北町
桜花(さくらばな)、今ぞ盛りと、人は言へど、我れは寂しも、君としあらねば
大伴池主|万葉集集
どうもこの花は桜ではなさそうです。
ネットで見てみると「花桃」なのかも知れません。
ついきれいなので撮っておきました。
こんなマンション あんなマンション 芦屋ライフをみんなでバリューアップ デジタルフォト 暮らしの手帖