■ 2013年2月8日(金)

 スーザン・ケイン(プレゼン)とTC社OPM3アセスメント


 情報システム学会のメルマガから:TDE( 米国で年1回開かれるTechnology、Entertainment、Design 分野の卓越した発想が披瀝される講演会。講演内容は、ネットでも動画配信されている)のスーザン・ケイン「内向的な人が秘めている力」に関するプレゼンを蒼海憲治氏の文章から紹介したい。
 このプレゼンは、外向的な性格が、内向的な性格より高く評価される欧米の社会においても、内向的な人間でないとできないことがあること、内向的な性格の評価の見直しを問うています。プレゼンの冒頭で、スーザンさんが9歳で初めてサマーキャンプに参加した時のことが紹介されています。スーザンさんのお母さんが、スーツケース一杯に本を詰め込んでくれたといいます。スーザンさんの家庭では、家族全員で本を読むのが習慣になっていたので、サマーキャンプも10人の少女が山小屋で一緒に本を読むのだと思っていたというのです。
 ところが、当然ながら予想と異なり、キャンプは、アルコール抜きのパーティみたいなもので、まず、みんなでチアを覚えました。そして、でたらめなかけ声を連呼することでキャンプの精神を高めることをくり返しました。チアの練習後、部屋の片隅みで本を取り出したら、部屋で一番いけてる女の子から、「なんでそんなに醒めているの?」と問い詰められる。再度、本を読もうとすると、キャンプリーダーが心配顔で、キャンプの精神を語り、みんなと一緒に活動的にしないといけないと諭されます。こんな経験は、その後の人生で何十回とあったといいます。
 スーザンさんが書かれた「クワイエット」の中でも、誰もが、外向的で、積極的であることを強要する自己啓発セミナーで感じた違和感を吐露されています。 この蒼海憲治氏の全文は以下のURLを参照ください。
 https://www.issj.net/mm/mm07/11/mm0711-pg-bw.html

 話題を変えます。
 以前お世話になったTC社のH・M氏にOPM3(Organizational Project Management Maturity Model)のアセスメントをお願いしていたところ、大阪から上京される機会があり、KIT虎の門の校舎でインタビューをさせて頂くことになった。
 このモデルの研究も足かけ5年を迎える。
 TC社は日本の通信会社の中で最後発ながらトップマネジメントのリーダーシップと社員の創意工夫で成長しているが、米国の通信キャリアを約1.8兆円で買収するという。吉と出るか!

 (つづく)

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